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応月書作品集

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私は、2000年ころから三瓶蘆舟先生が主宰する白河市の桜岡書院に通い始めました。きっかけは、小学生に書写指導するのに自信を持ちたかったからです。

そのうち、どうせやるならと若草会のテキストを通して書の勉強を本格的に始めました。そして、2010年に漢字の部で師範の免状をいただきました。

また、三瓶先生の勧めにより師範になる少し前から毎年福島県書道連盟主催の書道展に出品するようになりました。以下ここに掲載する11点の表具された作品は、その書道展に出品されたものです。

中には自宅に掲示しておいたものもありますが、これらのほとんどの掛け軸がしばらく巻いたままに仕舞ってありました。

師匠に先立たれてからは、私の創作意欲も徐々に低下して、最近はほとんど筆を執ることがなくなりました。

古希を過ぎて残りの人生を見通したとき、自分がエネルギーを注いだこれらの作品が埋もれたままにしておくのが忍びなく、今回軸を広げ写真に収めましたので、目を通していただいてご感想など寄せていただければ感謝の極みです。

司馬温公勧学歌 (2012年)

養子不教父之過訓導不厳師之惰

子を養いて教えざるは父の過ちなり 訓導の厳ならざるは師の惰(おこた)りなり

すでに我が子は大人になってしまい、教職からも遠ざかってしまった私ですが、「今からでも・・」という気持ちと若い方々の参考になればとも思い書きました。

是好良薬今留在此

作品に年号が記されていませんが、師匠の勧めにより全紙に認めて福島の書道展に出品した最初の2008年以前の作品と思います。仏間にしばらく掲示しておきましたので、紙が少し焼けています。

法華経の一節で「ぜこうろうやく こんるざいし」と読み、「良薬」とは法華経のことで、それを本尊としてこの部屋に奉ってありますよと教えています。

隷書を得意とする三瓶蘆舟先生の指導でこの後の作品のほとんどが隷書体になっています。

一心欲見佛不自惜身命

これも制作年が不明です。時期的には前のものと同じころかと思いますが、仕上がりはこちらの方が気に入っています。「不惜身命」の四字熟語はよく知られていますが、元々は法華経から出ていて「自」が入っていたようです。

福壽海無量

2009年の作品。こちらも有名な法華経の一節です。前の2作品は法華経の肝心である寿量品ですが、こちらは観世音菩薩普門品の一節です。

こちらは篆書(てんしょ)ですが、これを書く動機となったのは「寿」の篆書体に魅かれたからでした。とくに「長く連なる道」の象形と言う部分が面白いですね。また、「海」や「無」の篆書体も魅力的です。

本来は「福聚海無量」と書き「福があつまる」ということでしたが、おめでたい「寿」が充てられるようになったようです。辞書では、「〘名〙 仏語。しあわせをもたらす功徳の量が海のように広大であるということ。観音福徳を賛美していった語。」となっております。

ちなみに、私の菩提寺「無量山壽海寺」はこの一節から来ています。

鳩化為鷹雀變蛤・・

鳩化して鷹と為り、雀変じて蛤と為る。悦ばしいかな、汝欄室の友に交はりて麻畝の性と成る。

現代語訳⇒ (故事に)「鳩が化けて鷹となり、雀は変わって蛤となる」とあるとおり、あなたは立派な教えを説く人と交わることにより、蓬(よもぎ)のように曲がっていた邪信が、麻のように真っ直ぐな素直で正しい心となりました。

古代中国で考案された七十二候では、「鷹化して鳩と為る」は、獰猛な鷹が春の陽気によって鳩に変化する「仲春」を表し、「雀変じて蛤と為る」は秋寒くなって人里に雀が少ないのは、海で蛤になっているためと考えられ「晩秋」を表しています。

日蓮大聖人は立正安国論のこの一節で、成仏の法を知らなかった者が成仏の法を得る存在に激変することを「鳩⇒鷹」「雀⇒蛤」という例えで表現しました。(2010年作品)

顕照

私が仏法を学び始めたころに出会った四字熟語が「自体顕照」でした。生まれた長男には「顕」、次男には「照」を入れて命名しました。2013年作。

如是

法華経方便品の最後に3度読誦する部分を作品にしました。2013年作。

所謂諸法如是相如是性如是體如是力如是作如是因如是縁如是果如是報如是本末究竟等

作品にしようと思ったきっかけは、10回繰り返される「如是」をそれぞれ違った趣で書いたら面白いと思ったからです。

断而敢行鬼神避之(隷書・半切)

「断じて敢行すれば鬼神も之を避く」

「史記」李斯伝からの故事成語。いい言葉ですね。鼓舞されます。

用紙と筆と墨の関係で黒く塗り潰れてしまったのでが、師匠の「問題ない」という言葉により調子に乗ったか、随所でつぶれてます。しかしよく見ますと、つぶれて団子にまではなっていないことが墨の濃淡で分かります。(2014年作)

断而敢行鬼神避之(行草)

同じ言葉を行草体で表現してみました。この作品で初めて賞状を頂きました。

威勢

2015年作。私の好きな熟語。日蓮大聖人の御書にもよく出てきます。この作品、完成後に師匠が誤りを発見。表装前か後かは忘れましたが、気づいた師匠が一点打って展覧会に出品しました。「丸」のチョンのところに違和感があるので分かりました。

威勢(横書き)

こちらは横書きで表具していません。我ながらかなり気に入ってます。

二離合璧五緯連珠

二離(じり)璧を合はせ、五緯珠を連ぬ

日蓮大聖人の立正安国論に出てくる一節で、意味は「二離(日・月)は平常通り照らし、五大星(木星・火星・水星・金星・土星)は平常通り天にある。」

2015年の作品ですが、なぜこの言葉を作品にしたのか思い出せません。

繊細且大胆

20100711185008

これは、隷書の中の八分の代表である曹全碑あたりの勉強をしているころに書いたものです。(2010年)

知り合いに「先生の書を家に飾りたいので書いてくれ」と頼まれて書いて。後日送ってきた写真です。揮毫を頼まれるくらいになったのだと、いい気になっていたころの未熟な自分が恥ずかしいです。

しかし、要望に応え言葉の意味を何とか表現しようと懸命に取り組んだ覚えがあります。

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