肌診断アプリの正しい使い方 〜肌の状態を正しく知るための測定タイミングとは〜
（広告）
資生堂のエリクシールが提供する「AIスキンアナライザー」や、同社の肌分析アプリ「肌パシャ」は、肌の状態を可視化し、自分に合ったスキンケアを見つけるための非常に便利なツールです。こうしたAI肌診断は、日々の肌の変化に気づく手がかりになり、スキンケアの方向性を確認する「目安」として活用する人も増えています。
しかし、便利である一方で、「いつ測定するのが正しいのか分からない」「測定結果が日によってバラバラで信頼できない気がする」といった声も多く聞かれます。特に、「起床後」「スキンケア後」「日中の外出後」など、異なるタイミングで測定を行ってしまうと、結果にばらつきが生じ、正確な肌状態の把握が難しくなります。
今回は、肌診断アプリを最大限に活用するために、「最適な測定タイミング」とその理由について詳しく解説します。
■ 理想の測定タイミングは「起床後・洗顔前」
もっとも肌の“素の状態”が反映されるのは、「起床後すぐ、洗顔をする前」のタイミングです。
睡眠中、肌は外的刺激を受けず、自己再生のモードに入っています。このタイミングは、皮脂の分泌状態、水分保持力、キメの整い具合など、肌本来の傾向がそのまま表れるため、診断にとって最も客観的で「基準」となり得る状態です。
化粧水や美容液などを使用した後は、肌の表面に人工的な水分や油分が追加され、AIがその“人工的な潤い”まで拾ってしまう可能性があります。たとえばスキンケア直後に測定すると、実際よりも「水分量が多い」「キメが整っている」などの結果が出ることがあり、肌の本来の調子とは異なる評価につながってしまいます。
■ 測定時間は「できるだけ一定に」
肌の状態は一日の中でも変化します。気温、湿度、皮脂の分泌、汗、ストレス、ホルモンの影響など、様々な要因によって肌環境は刻々と変わります。そのため、測定する「時間帯」が日によって異なると、比較しづらくなります。
たとえば、ある日は「朝食前の起床直後」、別の日は「ランチ後の午後」、さらに別の日は「お風呂上がりの夜」など、バラバラなタイミングで測定していると、肌の変化なのか、環境による違いなのかが判断できなくなります。
このため、できれば毎日同じ時間（例えば毎朝6時半、起床直後）に測定することをおすすめします。こうすることで、AIの診断結果がより正確に、肌の経時的な変化を示してくれるようになります。
■ スキンケア後の測定は避ける
スキンケア後、特に保湿アイテムを使用した直後の肌は、見た目にも手触りにも「潤っている」と感じられるでしょう。しかし、この状態でAI肌診断を行ってしまうと、使用した化粧品の影響によって、以下のような“過大評価”が生じる可能性があります。
- 水分量が一時的に増加 → 実際よりも保湿されているように見える
- 表面のツヤや光の反射 → キメが整っているように見える
- 皮脂が抑えられた直後 → 油分バランスが良好と誤認識される
こうした評価は一時的なものであり、本来の肌状態とは異なります。スキンケア後にしか測定できない場合は、「これはスキンケア効果の評価である」と割り切り、本来の肌質の傾向を見る目的には適さないと認識することが重要です。
■ 定点観測の意識で使うと効果的
肌分析アプリの魅力は、定期的に肌の状態を可視化し、その変化を追跡できることにあります。ただし、その精度を高めるには、測定条件を「できるだけ一定」に整えることが鍵になります。
- 同じ時間帯
- 同じ照明（自然光 or 白色LEDなど）
- 同じ場所（室温・湿度が安定した環境）
- 素肌の状態（洗顔前・メイクなし）
これらの条件をそろえることで、診断結果はより信頼性の高い「肌の履歴」になります。その結果、たとえば「最近水分量が落ちてきたから保湿を強化しよう」「毛穴の目立ちが減ってきたのでケアが効いている」など、スキンケアの調整に根拠を持たせることができます。
■ 日々の「目安」として、賢く活用しよう
資生堂の「AIスキンアナライザー」や「肌パシャ」は、肌の状態を“目に見える形”に変換してくれる便利なツールです。毎日使うことで、「なんとなく乾燥しているかも」といった主観的な感覚に加え、数値やスコアでの確認ができるようになります。
ただし、その結果に一喜一憂するのではなく、「今日は環境がこうだった」「昨日は睡眠不足だった」など、生活習慣と合わせて捉えることが重要です。アプリの評価はあくまで「一つの指標」であり、それに振り回されすぎないバランス感覚も大切です。
■ まとめ：正しいタイミングで、肌の本質を知る
肌診断アプリを最大限に活用するためには、「いつ」「どこで」「どんな状態で」測定するかを意識することが欠かせません。特に「起床後・洗顔前・素肌の状態」で「毎日同じ時間に」測定する習慣を身につけることで、AIの診断結果はより信頼できるものになります。
肌は毎日変化しています。だからこそ、一定の基準で定期的に観察し、その変化を前向きに捉えながら、自分にとって最適なスキンケアを見つけていきましょう。