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作文の書き方 小学生低学年での身に つけ方

小学生作文 書く方法の前に重要なこと

私自身、小学生時代のことを思い出します。特に高学年の時、さてこれから書こうという時に、自分の頭の中が真っ白なことに気づいて呆然としたことがあります。

そうです。書く方法以前に「何を書くか」が重要なのです。

すなわち、書く題材を持っているかということ。自分の考えや感じたことを持っているかということです。

おそらく、指示待ちで行動することが多い子には「自分の考え・感性」を持つことが少ないのではないでしょうか。

自分の想いや考えを持つと、それを表現したくなります。

しかし、そうなるためにはその想いや考えを受け止めてもらえるという心地よい体験を経る必要があります。

一旦、表現が受け入れられるという体験をすれば、また繰り返そうと思います。そうなれば、しめたものですね。

わたしの経験ですが、最も古い記憶は3歳になる少し前のことでした。生まれたばかりの妹を見て、「かえるみたい!」と発した言葉が受けたんですね。それから、事あるごとに「○○みたい」と、比喩表現を好むようになりました。

このことから、表現すること、書くことが好きになったとも言えます。

作文力は小学一年生から日記で鍛える

作文の力をつけるには日記が一番です。


毎日の気づきを書き留めていくのです。もちろん、初めは何をどう書いたら分からないわけですから、大人が支援する必要があります。

通常は、学校の国語の授業の進度に合わせて書いていけばいいと思います。

低学年の目標は、経験したことを順番に書いていく程度で良いわけなので、「気づき」をあせって書かせることはありません。

子どもが嫌にならない程度に、良いところをほめながら書く習慣をつけることから始めましょう。

日記は、文章を書くよりも「文字」を書く喜びが優先されるでしょうから、「きれいにかけたね。」とか、「3つの文が書けたね。」とほめる段階から始めます。

音読を日記に生かす

おそらく、どこの小学校でも毎日国語教科書の音読が宿題となっていると思います。

その音読を、音読だけで終わらせるのでなく、作文にも生かしていきましょう。

すなわち、暗唱してしまうくらいに音読が進んだら、次は教材に出てくる語句や表現を取り入れて(真似をして)日記に書くのです。

例えば、「おむすびころりん」の初めの一節、

おむすびころりん

「むかし むかし あるところに、おじいさんと おばあさんが すんで いました。ある日、おじいさんは 山へ 木をきりに いきました。
おひるに なったので、きりかぶに こしをかけて、おべんとうを たべることに しました。おばあさんが つくって くれた おむすびです。
「おなかが すいた。さあ、たべよう。」

1.題名をまねる
・おむすびころりん→おいしいおむすび→すってんころりん
2.表現をまねる
・「むかし むかし あるところに、おじいさんと おばあさんが すんで いました。」

                   ↓
○○町に、わたしの おじいさんと おばあさんが すんで いま。」

・「おひるに なったので、きりかぶに こしを かけて、おべんとうを たべることに しました。」
                   ↓
「おひるに なったので、べんちに こしをかけて、おべんとうを たべました。」

・「おなかが すいた。さあ、たべよう。」→そのまま使う。

といった具合です。

子どもの発言をメモしておく

子どもは、しばしば何気なく感動をおもしろい言葉で発するものです。それをメモしておくといいですね。

例えば、
「わあ、この花きれいね。いいにおい。」
とか、ときには発した言葉がそのまま俳句になっていたりします。

「まだなにもしゃべってくれないふきのとう」

などと。こういうものをメモっておいて、日記を書くときにそのまま書かせると良いのです。子どもは、自然に良い表現を身に着けることができるわけです。

作文の好き嫌いは一年生で決まる!?

作文に限ったことでもないのですが、子どもの好き嫌いは型にはめようという力が加わるときに決まるように思います。

それが、小学校入学後ということです。集団教育と教科書という型です。それでも、教師や親がその気にさえなれば、子どもの可能性は摘むことなく伸ばすことが可能です。

作文(国語)嫌いにさせない

現代は、勉強などよりもエキサイティングなものがあふれかえっています。

そうしたものに対抗して、国語から子どもの興味関心を離さないようにしなければいけません。

国語はすなわち「ことば」ですから、本来生きることと直接結びついているので、離れがたいものであるはずなのです。

なので、言葉の面白さ・楽しさ、言葉を覚えること、表現することの面白さ・楽しさ・心地よさを味わえる子供に育てたいものです。

これは、外国語についても同じことですし、言葉を記号の仲間と考えれば算数や音楽・図工についても共通することなのです。

子どもの興味・関心を大切に言葉と付き合う

読み聞かせに興味はあっても自分で読むことはまだだなという子もいるでしょう。また、読むことには興味があっても、書くことには興味がまだない子もいるでしょう。


漢字を書くことが好きでも、文を書くことには関心がない子もいるはずです。

このように、子どもによって、あるいは発達段階によって、興味・関心は違うのですから、無理やり大人の意とする方向に引っ張ろうとすれば、国語嫌いになってしまいます。

読み聞かせの好きな子には、毎日読み聞かせるべきです。

「読み聞かせ」というと、就学以前の子どもを思い浮かべる方がいるかもしれませんが、受け入れるうちはいくつになってもやめる必要がないのです。

もちろん、読み聞かせを卒業して読書に、さらに表現としての作文へと、上手に大人が誘導していく努力は必要なことは言うまでもないことです。

作文の書き方 小学生ワーク・ドリルについて

大抵の学校では新学期初めに購入させていると思いますが、最近は強制でないかもしれませんので、ここで2,3紹介してみたいと思います。

わたしは、本稿で紹介した日記を習慣化させれば、作文ワーク類は学校で用意したものだけで十分と思います。

それでもという場合は、↓のようなサイトから印刷して使うのもいいですね。

https://www.pref.saitama.lg.jp/g2204/gakuryokukoujou/worksheet/h28shokoku-worksheet.html

買うとすれば、次のようなものがおススメかなと思います。

まとめ

  • 作文以前に国語を好きになること
  • 自分の想いや考えを持てる子にしておく
  • 日記を書く習慣を身に着ける
  • 教材文をまねる

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