
私は、現役中には行けなかった海外旅行に退職して初めて出かけました。しかも、フランス・パリへの旅行です。概要を別の記事にまとめましたので参考にしてください。
この記事では、パリへの旅行に際して準備したものを書き出してみました。初めて海外旅行をするという方にはかなり参考になると思います。また、初歩的な準備から書き始めますので、海外旅行の経験が一度でもある方は、目次の中から必要なところだけ選んでお読みください。
これから出かける方に少しでもお役に立てば幸いです。
1.航空券とホテルの予約
実は、私は大学卒業後交通公社に就職しました。当然ながら入社と同時にパスポートを入手しましたが、一度も利用することなく辞めてしまいました。
なので、旅行業についてある程度の知識を持ってはいます。その頃は、海外旅行と言えば添乗員付きのパッケージ旅行と決まっていたようなものです。旅行会社のカウンターで対面で相談したりして旅行の準備を進め、現地に行ってもほぼ添乗員任せというのが一般的だったのではないしょうか。
しかし時代は変わり、今ではあらゆる情報が自力で手軽に入手できますので、慣れた方ならば旅行会社など必要ないと思われます。
なので、海外旅行で最も必要なこの2つの予約は、直接航空会社とホテルに連絡して予約することが十分可能です。その場合は、楽天トラベルなどのサイトを経由するとよいでしょう。
旅行代理店を選ぶ
しかし、初心者の私はやはり旅行代理店を選ぶところから始めました。
結果として、代理店を選んで正解でした。単独での旅行でなく3人での計画でしたので、細かい調整を一人でやりきることは無理だったと思います。全部お任せで添乗員付きの旅行という計画であれば簡単で良いのですが、予算がかなり嵩むうえ希望の旅行内容にならないので、JTBなどの大手の代理店はあきらめました。メールと電話だけでのやり取りではあったものの、次に紹介する代理店を選びました。
旅行代理店「旅工房」
旅行代理店は、旅工房を選びました。本当は、最低でも1回は対面で話をしたいと思っていたので不安でしたが、旅行商品を安く提供するということと時代の流れでしょう、仕方ないと思います。しかし、結果としてはよかったと思います。
良かった点は、第一に「コンシェルジュ」という方が最後まで一貫して担当してくれたことです。また、答えられる限りほとんどの質問に対して回答してくれたことが良かったです。
パッケージ商品を基本としながらも、こちらの都合で出発日もホテルも何度も変更してくれたのはありがたかったです。

2.パスポート
海外旅行で最も大事なものはパスポートですね。これだけは電子版とはいかないので、現物の確認は旅行出発当日自宅を出る前に確認が必要です。
パスポートには有効期限がありますので、数年ぶりに出かけるという方も初心者同様早めに準備しておきましょう。
最近オンライン申請できるようになりましたので、便利になりました。ただし、私の場合役場の担当窓口のほうが慣れていなかったようで、結局受け取るまでに2回行くことになりましたが。
3.持ち物
スーツケース・バッグ
私は、スーツケースなるものは持っていませんでした。なので、妻が持っていたものを借りました。ただし、通常海外旅行者が持つようなサイズよりも小さめでした。しかし、4泊分の着替えを含めても十分でした。しかも、実際は持ち込みませんでしたが、小さめサイズのため機内持ち込みOKです。
機内で使うためと観光地を歩くときのために、普段使っている小さいバッグももちろん携行しました。
セキュリティーのために
さらに、パリはスリが多いと聞きましたので、セキュリティー対策として次の2点を購入しました。
・腹巻型ポーチ
この中に、パスポート、クレジットカード1枚、そしてユーロ紙幣を入れておきました。ただし、圧迫感と出し入れの不自由感があり、結果として必要なかったように思いました。
・スマホストラップ
スリにとっては財布よりもスマホがお金になるので、スマホをテーブルの上に置いたりポケットに入れたりすると、あっという間に持っていかれてしまうという被害が多いと聞きました。
そこで、スマホが体から離れないようにする工夫が必要となりますので、私はネットでこちらのストラップを購入して使用しました。安物ですと、引っ張ると簡単に外れてしまうのでしっかりしたつくりの物が必要です。
衣類
事前に現地の天気予報を調べて、4泊(1泊は羽田の前泊)分の着替えを用意しました。
夏から秋への変わり目で気温が13℃~23℃ということなので、シャツもズボンも夏冬両方用意しました。ホテルでは洗濯のサービスもあるとのことでしたが、料金や仕上がり時間が心配なので利用しませんでした。もう穿かなくてもよい下着は現地で廃棄してきました。
急な降雨や気温変化に対応できるよう、コンパクトにたためるジャンパーをバッグに入れておいたので重宝しました。
スマートフォン
実際には、現代では旅行中最も重要なアイテムはスマートフォンです。
観光地を歩くとき、グーグルマップが見られなければ拙いフランス語や英語で訊きまくらなければなりません。また、スマホがあれば気軽に何枚でも写真や動画をとることができます。さらに、次のような使い方もできるのです。
現地人との会話は翻訳アプリで
私は、学生時代にフランスを学んだことと趣味でNHKのフランス語講座を聞いていたので片言のフランス語や英語はできましたが、少し込み入った内容の場合は翻訳アプリを利用しました。アプリの音声機能を使って直接相手に聞かせてもよいのですが、事前に覚えておくか文章を見ながら自分の声で話すようにしました。
AIでレストランのメニューを翻訳する
レストランではAIが役立ちました。同行の者がChatGPTの有料版を契約していたので、私の拙いフランス語の知識で訳すを待たずに、メニューを写真にとると瞬時に日本語になりました。おかげで、快適な食事とすることができました。
実際のメニューとAIによる翻訳↓


eSIMあるいはwifiレンタル
これ、かなり重要です。スマホを海外にもっていっても、wifiが利用できなければほとんど何もできないでしょう。事前に契約しているスマホの会社に問い合わせましたら、「高額料金になるので、なるべく海外では電話やメールはしない方がいいです。」とか頓珍漢なことを言われてしまいました。
調べた結果、私はtrifaを利用しました。Wi-Fi端末を持ち運ぶ必要がなく、eSIMというSIMカードの抜き差しの必要もないwifiということだったからです。
しかし、実際には少々失敗をしてしまいました。パリでの実質観光時間は48時間だったので、2日間だけ使える契約にしてありました。ホテルでは無料でwifiが使えたので、到着日1泊した翌朝から稼働させ(たつもりでい)ました。ホテルを出て、観光バスに乗ってしばらくしてwifiにつながっていない感じがしましたが、通信状況が悪いのだろうぐらいに思っていました。しばらくして、同行者のスマホはつながっているのに私のがうまくいかないので、やっとeSIMがうまく作動してないことに気づきました。
しかし、trifa に問い合わせたらすぐに原因が分かり解決しました。出かける前にホテルのwifiを切断して動作を確認しておくべきでした。
電源あるいはモバイルバッテリー
スマホを持って行けても、肝心の電源が確保できてないといけません。海外のコンセントは日本の者とは違っているでしょうから、海外用電源(変換)プラグをネットで購入して持参しました。
しかし、ホテルでいざ使おうというときに失敗に気づきました。肝心の日本で使っている方を持っていくのを忘れてしまったのです。それが必要のないタイプもあったかもしれませんが、私が買ったものは日本の差し込みコードにつなげて使うタイプだったのです。しかし、そのホテルにはUSBが差し込めるコンセントもありましたし、同行の者に借りることもできたので、充電に困ることはありませんでした。
私は、念のためモバイルバッテリーを1つ持ちましたが必要ありませんでした。モバイルバッテリーは発火する場合があるため、機内持ち込みとなります。発火した場合、機内ならばすぐに処理できるからです。
クレジットカードと現金・ユーロ紙幣
日本ではまだまだ支払いにおいて現金が幅を利かせていますが、さすがにパリではほとんどカード決済と聞いていました。ただし、VISAとMastercard以外は使えないことが多いということでした。実際、シャルルドゴール空港でTaxiに乗るとき、「クレジットカードOK?」と確認したら、その2枚か私が準備していたMastercardならOKと言っていました。
私は、できるだけカード決済にしようと考えていましたので、通常利用しているVISAとMastercardを2枚ずつ持参しました。1枚は、腹巻型ポーチにもう1枚は予備としてホテルの金庫に入れておきました。ポイント利用で楽天のMastercardを一番使いました。
また、計画では蚤の市とマルシェに行くつもりでしたので、カードが使えないときのために現金がある程度必要と思いました。同行者は、空港で両替すればいいと言っていましたが、私はそんな暇はないと考えて事前に準備することにしました。
調べましたら、我が家の近隣にも両替をしているところがあることが分かりました。最も近い貴金属買取店の本店では扱っているということなので、買い物ついでに聞いてみたら扱ってないということでした。なので、さらに調べたらネットでも手に入れることができることが分かりました。外貨両替ドル・ユーロという会社です。大変分かりやすいサイトなので、レートを見てユーロが安くなるのを待って購入しました。最低額が日本円で3万円ということなので、3万円分のユーロを注文しました。注文した翌日にピン札のユーロ紙幣が送られてきました。

1ユーロで利用できる有料トイレで試しに使おうと思いましたが、残念ながら係員に拒否されてしまいましたので、結果として現地で使う機会はありませんでした。帰りに羽田空港のロビーにある両替所を覗きましたら、売りのレートがとんでもない金額でしたので、帰宅後ユーロが高くなるのを待って売りました。
手数料分が空港等の両替所と比べお得だったため、安く買って高く売れたこともあり、結果として手数料がかからずに利用できた気分でいます。
飲食物
一番心配だったことは水でした。聞くところによると、パリ市内にはただで飲める水があちこちにあるような話でしたが、確認できませんでした。出発時日本は夏でしたので、バッグに小さめのボトルを入れてましたら、搭乗時のセキュリティーチェックで捨てるように言われてしまいました。結局出国手続き後に購入しなおして飛行機に乗り込みました。
機内食だけでは足りないとか非常の場合も考えて、お菓子や飴類、おつまみも少し持っていきました。
4.旅行計画
長期間の旅行であれば、行き当たりばったりという贅沢もできるでしょうが、同行者はまだ現役バリバリのため最も短い旅行にしました。そのため、事前にじっくりと綿密な計画を立てました。有意義なパリでの3日間(実質2日間)とするためにYouTubeやAIの力も借りながら計画しました。
それでも、直前になって計画日がルーブル美術館の定休日であることを知ったり、ストライキが予定されていることを知ったりして、土壇場での変更と当日の変更もありました。それはそれで良い経験と捉えていますが・・。
5.語学
私は、出発前にできる限りフランス語と英語の勉強をしておきました。機内でも映画はフランス映画で言語の字幕を表示させて見ました。
同行者にも、BonjourとMerciくらい使おうと教えておきました。そのためか、ホテルのフロントスタッフのサービスは想定外に素晴らしく親切なものでした。
6.旅行保険
私たちの旅は無事終了することができましたが、実際は何が起こるか分かりません。旅行代理店の勧めに従って旅行保険をかけておいてよかったと思います。