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説明文を小学生に教える方法を提案します(低学年)

小学校の国語のゴールは、以下の学習指導要領5,6年生の目標に表れています。

(1)目的や意図に応じ,考えたことや伝えたいことなどについて,的確に話す能力,相手の意図をつかみながら聞く能力,計画的に話し合う能力を身に付けさせるとともに,適切に話したり聞いたりしようとする態度を育てる。
(2)目的や意図に応じ,考えたことなどを文章全体の構成の効果を考えて文章に書く能力を身に付けさせるとともに,適切に書こうとする態度を育てる。
(3)目的に応じ,内容や要旨をとらえながら読む能力を身に付けさせるとともに,読書を通して考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる。

説明文読解の力を身に着けるにはどうしたらよいか

そして、説明文の読解についてさらに以下のように示しています。

目的に応じて,文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,事実と感想,意見などとの関係を押さえ,自分の考えを明確にしながら読んだりすること。


以上をまとめますと、説明文読解とは文章の要旨をとらえることにあります。そして、そのためには目的意識と自分の考えが不可欠であるということになります。

1,2年生での説明文読解の身に着け方

低学年の段階から「目的」とか「自分の考え」といっても無理があります。しかし、「どうして?」とか「どうなるかな?」などと問いながら文章を読ませたり。読み聞かせたりすることはできるでしょう。


また、「要旨」についても、「どんなお話?」などと問い、簡潔な答え方を示してあげることによって鍛えられていくでしょう。


学習指導要領では、低学年では「順序」を最も重視しています。すなわち、「話す・聞く・書く・読む」のすべてにおいて、まず順序をとらえることが大切です。


毎日の音読の際にも、ある程度すらすら読めるようになったら、順序を意識させて読み直させてみたりします。序が意識できるとさらに読み方も上手になります。


ところで、順序とは何の順序でしょう。その文章が、時間の経過にそって書かれていれば、時間ということになりますが、そうでない文章の場合は「文」というまとまりに気づかせたうえで、文の順序で読み取っていくことになるでしょう。


その場合、文章中に順序を示す接続詞がなくても、「初めに?」「次は?」「そして?」「最後に?」などと問うことで順序を意識づけるようにします。


もちろん、順序だけ分かればいいというものではありません。一文ごとの意味をとらえていることが前提となりますので、語句の意味を確認したり5W1Hを確認したりすることを忘れてはいけません。


毎日決まった文章の音読を続けていると、すらすらと読めるどころか全文を暗唱してしまう子もいます。しかし、それで安心してはいけません。読解できていることとすらすらと読めることは同じことではないからです。

順序や5W1Hについて問うてみて答えられないようでしたら、「ゆっくりでいいからもう一度読んでごらん。」と言ってあげましょう。

説明文読解の力は他の能力と切り離せない

冒頭の目標で気づかれたと思いますが、国語の能力は⑴話す・聞く⑵書く⑶読むと4つに分類されていますが、互いに切り離すことができません。


したがって、読む力は書く力や話す・聞く力と密接に関連しているのです。

とくに作文では、毎回順序を意識して書かせるようにしましょう。これは、説明文に限ったことではありませんので、日記を書く際にも意識させると良いでしょう。もっとも簡単な書き方は、時間経過をたどってその日あったことを書けばいいのですが、ときには説明文的な書き方もおすすめです。

たとえば、「きょういちばんたのしかったことは、・・です。」から始め、そのあと5W1Hで何文か書かせます。たとえば、「きょういちばんたのしかったことは、だんごむしをつかまえたことです。それは、ごごの2じごろのことでした。○○ちゃんとかだんの水やりをしていたらだんごむしをはっけんしました。わたしは、はじめてつかまえることができました。」などと。

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