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教員採用試験の倍率と難易度が気になるの?

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一般的に、倍率が高ければ合格が難しく、低ければ合格が比較的簡単というように考えられますが、そう単純なものではありません。

確かに、小学校よりも高校教師の採用試験の倍率が高いのは、給与の差もあるかもしれませんが、それよりも小学校教師という仕事のきつさが敬遠されるのかもしれません。

教採倍率が都会よりも地方が低いのはねらい目?

むしろ逆でしょう。地元志向の強い人は当然公務員を目指す傾向にあり、それだけ優秀な人が受験しますので、倍率の低さは小数精鋭を意味していると思われるのです。

事実私の経験では、なかなか本採用の試験に受からなかった若い同僚の講師が地元では受からずに東京で採用されて上京したということがありました。

そして、都会では就職先が公務員以外にも多くありますので、本気で教採に挑む割合が地方と比べて少ないと思われます。最近は、モンスターペアレンツの増加等もあって都会の教職全体が敬遠されがちということもあり、都会の倍率も減少傾向ではありますが。

なので、たとえ都市部の倍率が高くても敬遠する必要はないし、地方の倍率が低いからと言って狙い目ということはないのです。

教員試験の倍率が気になるあなたはそもそもなぜ教員を目指すの?

倍率が気になるのはなぜでしょう?

「そりゃ、受かりたいからでしょ。」当然ですが、そもそもなぜ教員を目指すのですか?

もし、他の職種と掛け持ちしての受験であればさっさと止めるべきです。

昭和30年代ころまでのようなデモシカ先生の時代とは違って、教員の待遇はやはり下手な中小の民間企業よりも良いので、そう簡単に合格できるものでもありません。

また運よく合格できたとしても、いい加減な気持ちで教育現場に入れば、予想外のハードな環境に早々に参ってしまうことでしょう。

教員には「どうしてもなりたい」という強固な意志が必要です。そして、その意志さえあれば倍率など問題にならないのです。

教採は強い意志さえあれば必ず合格できる!

私の体験ですが、私は他業種を見限って教職を目指し、通信で資格を取り採用試験も3回受けました。3回目は年齢制限(当時35歳)になってしまいましたので、希望の地元県以外にも2県の試験を受けました。隣県のみ合格という結果でしたが、崖っぷちの3回目の年はテスト100点満点を目指して睡眠時間を削りに削って勉強しました。

当時は今のように情報開示などというものがなかったので、1年目に何点取れたか分かりませんでしたし、2年目には「おそらく合格するくらいの点は取れただろう」と思っていましたが、落ちました。それで、必死になって勉強し3年目の合格した試験ではほぼ満点を取れたと思いました。

日程上、当然3県は1,2週間離れていたように思います。1県目と2県目の反省を3県目に生かせたという流れもよかったかなと思います。

教員採用試験は覚悟をもって臨め!

同僚で、いつまでも本採用にならない講師を何人も見てきました。機会があれば忠告しましたが、いつまでも教採に合格しない彼らには覚悟が欠けているのです。あるいは、「日々の職務に励んでいればいつか合格させてくれる」という勘違いをしているようです。

残念ながら採用試験にも本気で取り組めないような者は「合格」と言えないのです。だらだらと仕事していないで、定時に帰って勉強に励むべきなのです。

私の場合も、校長にお願いして、小学校で最も勉強時間の取れそうな環境とも言える2年生担当にしてもらいました。校長も学年の先生も理解があり、放課後は音楽の先生がピアノの指導もしてくれたほどでした。

教職はやりようでブラックにもなるが意外とそうでもない

再度問います。あなたはなぜ教員を目指すのですか?これは、面接でも聞かれるでしょうが、当然「収入が安定しているから」などと答える人は(本音で思っていても)いないでしょう。しかし、具体的な目標を本気でしっかりと持つことが重要なのです。

そうでないと、職場の雰囲気などに流されがちになります。確かな目標を持っていれば、少々の無理な仕事にも不満はないでしょうし、健康管理や自己研修など自己管理ができるものです。

よくニュースで過労死だとかブラックだとかいう報道がありますが、教職に限らずどんな職場でも絶えずその危険性はついて回るものではないでしょうか。

しかし、公務員の良いところは法律で守られているということです。もちろん、法の下の平等という考えから言えば、民間との差があってはなりませんが、公務員と民間との違いは、公務員は滅多なことでは辞めさせられることはないということなのです。

なので、自分がしっかりしていればブラックなどと言うことはあり得ないのです。例えば、女性が働きやすい例として、通常会議は退勤時刻を過ぎることはありません。これを破るとお子さんを持っている先生は大変なことになります。なので、オーバーしそうなときは校長が前もって予告する必要があります。それだけでなく、オーバーした分の時間は通常1週間以内にどこかで埋め合わせをする必要が出てきます。

あるいは、定刻オーバーに気づかないでいた場合、「お先に失礼します。」と言われて退席されても黙認せざるを得ない状況になるわけです。

目的によっては教職がきついのは当然とも言える

さて、上記では労働者としての教職の話でした。しかし、多くの方は理想に燃えて教員になったはずです。たとえば、それが「子どもに信頼される立派な先生」だとするなら、おそらく毎日定時に帰っていたのでは実現が難しいでしょう。

学校での生活は、子どもがいる間は子どもにかかりっきりですから、それ以外の仕事は何もできません。したがって、事務整理や校務分掌の仕事そして翌日の準備と教材研究などの仕事は放課後にすることになります。放課後という時間は、せいぜい1時間か多くて2時間程度です。しかも、大抵の日は打ち合わせや会議などが予定されています。否、それ以前に放課後の指導(部活など)も毎日のようにあるので、本当に自分のための仕事ができるのは、実は退勤時刻が過ぎてからとも言えるのです。

ですから、きちんと定時に帰らざるを得ない先生は、家に仕事を持ち帰らないとまともな仕事ができないということになります。

教職の理想を追求するために

こんなふうですから、下手すると教職の1年目で理想の実現があまりにも困難なために挫折して教員を辞めてしまうという選択をする方もいるわけです。しかし、多くの方は底を乗り越えてしたたかに定年まで頑張るわけです。

どちらが賢い選択かという問題ではありません。理想を忘れずに、目的をしっかり持ってほしいのです。そうすれば、教員を辞めても成功の道があるでしょうし、教員生活を続けても堕落した先生にならずに済むでしょう。

教員としての3つの道

子どもからも同僚からも尊敬される教師

初め、誰もがこれを目指すと思います。しかし、これにはかなりの努力を必要とされます。まず、良い学級経営をしなければなりません。そのためには、子どもとも良い関係を築き、分かりやすく楽しい授業を実現しなければなりません。教材研究の時間も必要ですし、校務分掌の仕事においても同僚からの信頼を得るにはどうしても時間がかかることになります。

一芸に秀でた教師

前に挙げたオールマイティーな人もいますが、なかなかできるものではありません。現実的には、ひとつのことで能力を発揮させるという道が良いのではないでしょうか。

よくある例が、部活の指導です。スポーツなり音楽なりの特技を生かしての指導も、実は学級での指導や学習指導と基本は変わらないのですが、部活の指導では結果がはっきりとしかも比較的短期間で出るという良さがあります。

また、自分の専門教科の学習指導法の研究に努力するという道も良いでしょう。中には、これを極めて大学の先生として転職していく方もいるのです。

中学校や高校の先生にはよくあるタイプかもしれません。スポーツのほうでは結果を出しているのに授業はつまらないというケースはよくあるものです。

上(管理職)を目指す教師

私は、先生というものは上記のいずれか以外にはないと思っていました。ところが、早い段階から明確に管理職を目標としている人がいるものなのだと、自分も管理職を目指すように誘われて初めて気づきました。(そんな風ですから私は退職まで平教員でした。)

管理職を目指す研修会に出席した折り、ある指導主事がウソかホントかは分かりませんが、「私のようなダメ教師でも管理職になれました。」という話が妙に印象に残っています。

今の私はこの話半分は本当のことと思います。管理職を目指す理由も、教職を目指す理由とほぼ同じと考えて良いのです。即ち、教職公務員の中で収入を伸ばそうと思えば当然管理職になるのが良いわけです。今では若干給与体系が変わってきて必ずしもそうではなくなってきてるところもあるでしょうが、基本は変わりません。

決意が遅く私は果たせませんでしたが、管理職を目指す別な理由があります。それは、平教員では自分の理想実現を阻むものが多いのです。説得力のある能力と実績があれば良いのでしょうが、学年主任や校長の考えとぶつかった時に自説を貫くことは容易なことではありません。

その点、自分が管理職になれば自分の裁量でやれることは多くなります。理想実現に少しでも近づけると言えます。それでも難しければと、教育長や大学教授になった立派な先輩もいました。

管理職になるには、筆記試験ができるだけでは難しいところもあるようです。地域によっても異なるでしょうが、地域密着志向が必要でしょう。どんな職種でも言えることでしょうが、管理職の選考においては人間関係において強い信頼があることも重要なようです。

このようなことから、管理職を目指す場合は早い段階から職場や地域との人間関係に心を砕く生き方を心がけましょう。

自分の教育にかける理想を、学級という場で実現させるか、校長や教育長となって実現するか、はたまた研究者や議員となって実現するか、道はいくつもありますが、いつまでも理想と目標を見失わずに、まずは教採合格、そして理想を目指して頑張ってほしいと思います。

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