下野スマートインターチェンジ工事開始に遅れ
北関東道に建設予定の(仮称)下野スマートインターチェンジは、2023年3月の供用開始を目指して周辺道路の整備は進んでいたようですが、肝心のスマートIC本体の工事については2年以上延期となりました。
日本工業経済新聞の取材によりますと、2020年度は用地交渉、下半期には用地取得に影響しない範囲の工事に着手する予定で、「21~22年度で工事を本格化させ、23年3月の完成を目指す」とありましたが残念ですす。
これは、コロナの影響で用地買収等の対面での話し合いに遅れが出ていることが主たる原因のようです。
設置予定場所は、下野市文教通りと交差する壬生ICから約3km強、宇都宮上三川ICから5kmの地点になります。
下の地図は、下野市で出している工事のイメージ図です。水色の「市道1-2号線」は文教通りのことです。
NEXCO東日本としての工事は、すでに設計の段階が終わっており、下野市のIC周辺の工事に合わせて2021年には始まると思われていました。2025年ころには、地図で確認できますように、西に向かう際は南側から、東に向かう際は北側からの北関東道に進入する道路の工事を下野市が進めていくことになります。
地図を拡大して見る場合は、こちらからご覧ください。
下野市のホームページには、工事発注見通しとして、
スマートIC関連調整池整備工事 東行側調整池 A=2,912㎡
スマートIC関連市道1-2号線道路改良工事 道路改良 L=120m
とありますので、工事がすでに始まろうとしていたことが分かります。
下野スマートICは2022年栃木国体に間に合わなかった
ところで、下野市の市長は下野スマートICを供用することのメリットとして、いくつか挙げていますが、主なものとして次の3点が大きいと思います。
下野市の災害時緊急輸送路確保
これは、説得力がありますね。スマートICの位置が、市内の姿川と田川流域の浸水危険地帯を避けたところにあることと、陸上自衛隊宇都宮駐屯地が隣接していることを強調しています。
宇都宮貨物ターミナルの物流機能
また、北関東道とJR線の交差地点にある全国5位の取扱量を誇るJR東日本の宇都宮貨物ターミナルの物流機能の向上も見込まれています。
2022年栃木国体へのアクセス利便
そして強調していました。栃木国体へのアクセス利便性です。栃木国体は、2022年の10月に開催が予定されています。残念ながら。スマートICはそれより早めのオープンというわけにはいきませんでした。
下野スマートICは壬生コストコのオープンに間に合わなかった
下野スマートICより一足先にコストコ壬生店の建設が始まっています。2022年5月段階では、敷地内・周辺の道路などの工事もほぼ最終段階に入り、オープン日も6月23日と決定しました。
ということは、コストコは国体と下野スマートICに先立ってのオープンということになります。コストコと壬生町当局に刺激されて県や市町当局もともにスマートICの早期供用をNEXCO東日本に働きかけを強めてもらいたいところです。