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「台湾を知ると世界が見える」を読んで

台湾は日本と沖縄とつながっていた

 

一般的日本人の台湾観

台湾=中華民国=隣国という認識だった
若いころの私は,友人宅に友人の父親の
客として来ていた台湾の方が流暢な日本
語を話すのを見て驚いたことがあります。

一方,同じころ知り合った沖縄人の言葉
が全く通ぜず通訳を介して聞き取ったと
いうことも衝撃でした。

また,台湾の地図を見て「髙雄」という
町がなぜ今でも「コウユウ」とか現地語
ではなく訓読みなのかずっと不思議に思
っていました。

本書を読んで,台湾は地理的にも文化・
文明的にも日本と深くつながっていたこ
とに気づかされました。

中国の侵透にさらされる日本

私を含め多くの日本人は,元々東アジア
の同じ文明圏にある中国・朝鮮・日本と
いう考えから,中国・朝鮮に違和感を持
たないというのどかな時代を過ごしてき
ました。

しかし,近年その考えが甘かったという
ことが,様々な出来事からひしひしと実
感しているというのが現状ではないでし
ょうか。

ことあるたびに,朝鮮も中国も精神的に
遠ざかる一方です。最近では,沖縄でさ
え遠のいていくような気がしています。

それに対して,本書を読むことによ
って,台湾がじわじわと日本に近づいて
くるような気がしました。

不動産の買いあさりなど我々の身の回り
で起こってきていることだけでなく,本
書中でも政界を始め日本でのあらゆる分
野での中国人の侵透が紹介されています。

政治家の不可解な行動も,中華(=中
共)覇権思想の意図の表れであったとい
う実例を知らされるとき,日本の置かれ
ている危険な状況を一人でも多くの人に
知らせなければという思いになりました。

日本」を取り戻して日本精神を世界へ


敗戦国日本は戦後の長きにわたって,自
虐思想を植え付けられてきました。

その結果,自信を失って隣国からの理不
尽な要求に屈してきました。

また,日本の良さを教えられずに委縮し
て経済的にも弱気になり発展を止めてし
まいました。すでに,GDPで中国に抜か
れ,そのうち韓国にも抜かれるだろうと
言われています。

台湾は歴史上様々な国に支配されてきま
したが,本書を読むと,支配されて感謝
されている国は日本だけだと言います。

日本がもたらしたものは,現代にも残る
インフラの整備をはじめとする様々な物
質的な恩恵だけでなく,文化的・精神的
なものが多いと言います。

それらを「日本精神」と呼んでいるとい
うことです。

具体的には,「規律・清潔・正義感・冒
険心」4つの性質が挙げられています。

前者2つは,現代でも世界的に有名です
が,残念ながら後者の2つは戦後どこか
に行ってしまいました。

まあ,この「正義感・冒険心」こそが,
原爆を使ってでも,戦後何十年経っても
謝罪させ続けるほど他国・他民族の恐れ
るところなのでしょう。

過去の敗戦という悲惨な結果は重く受け
止める必要があります。日本精神の「正
義感・冒険心」が誤った使われ方をして,
悲惨な結果を再び招くようなことがあっ
てはならないと思います。

しかし,特定の一国のための正義感では
なく人類共通の普遍的な正義感のための
冒険心は,台湾に限らずこれからの世界
の人々に受け入れられていくのではない
でしょうか。

「正義感・冒険心」は,日本人の中から
失われたのではなく,心の奥底に沈んで
いるのだと思います。

今こそ,我々日本人は「正義感・冒険心
」を浮かび上がらせて,むしろ日本精神
を自信を持って積極的に世界に向かって
発信し広めていくべきでしょう。

それは,覇権主義ではなく覇権主義と戦
う日本精神グローバリズムとも言えるの
ではないでしょうか。

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