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放課後に小学生をどう過ごさせるか

放課後に小学生をどう過ごさせるか


現代日本の小学生は,放課後を学校
で過ごすことができませんし,帰宅
しても,多くは両親とも(ときには
祖父母も)働いていていません。

また,昔のように家で子どもだけで
過ごしたり近所で遊ぶにもあまり安
全ではない上,相手もいないという
時代になっています。

家に子どもだけで置くわけにいかな
いとなると,今の小学生の現実な選
択肢は次の4通りになっているとい
えるでしょう。
1 学童保育(放課後児童クラブ)
2 放課後子ども教室
3 学習塾・スポーツクラブ
4 放課後等デイサービス


放課後は珠玉の時間

自分の小学校時代を思い出してみま
しょう。
いつの時代も,放課後が子どもにと
って「珠玉の時間」であることは変
わらないでしょう。

しかし,その「珠玉の時間」の長さ
は子どもによって違ってきます。

先生と「さようなら」と言って数秒
間で消えてしまう子。次のおけいこ
ごとのために緊張モードに入るから
です。

あるいは,下校途中の遊びや談笑が
その時間の子もいます。家に帰ると
家族の誰かがいるものの,宿題とい
う重圧が待っているからです。

もちろん,おけいこなんてない。宿
題なんて頭の中から消えてしまって
,ゲームなどの遊びの世界に浸って
,文字通り「珠玉の時間」を味わっ
ている子もいます。

わたしは,宿題を忘れて平気で翌日
登校できるそんな猛者がうらやまし
く,尊敬さえしたことを覚えていま
す。

というわけで,
本来放課後は,子どもにとって「珠
玉の時間」であるはずです。

なので,上記の4つのどれを選ぶに
しても,学校にも家庭にもない子ど
もにとっての「楽しみ」があるべき
と思います。


1 学童保育(放課後児童クラブ)

「学童保育」(正式名称「放課後
児童クラブ」)と「放課後子ども
教室」はどこが違うのでしょうか

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それは,保育園と幼稚園の違いと
似ています。前者は厚労省管轄で
後者は文科省管轄です。即ち,前
者は働く親のために子どもを預か
る施設で,後者は全児童を対象と
する子どもの居場所という考えで
す。

しかし,多くの親が働く現在では
両者の境界がなくなる方向にあり
ます。就学前では「こども園」な
どという施設ができてます。同様
に,小学生の放課後施設もそのよ
うな方向に向けて法律も整備され
ました。

なので,放課後児童クラブ(以下
「学童」と略))でどのような活
動がなされているかは,各施設
によって差があるのが現状です。

しかし,基本的な考えは「保育」
=「安全に過ごさせる」というこ
とで一致しているので,本来学童
は勉強や習い事をするところでは
ないということになります。

とはいえ,「宿題は学童でやって
きなさい」と言われている子がほ
とんどなので,周囲の子が遊んで
いる中でも誘惑に負けず頑張って
いる子もいます。

近頃は,宿題の時間を設けて,そ
の時間は勉強に集中させる学童も
増えているようですが,当然学習
塾のような環境ではありません。

したがって,
学童(放課後児童クラブ)は,放
課後に友達と遊びたい子どもにと
っては「楽しいところ」と言えま
す。

集団で自由に過ごす時間が学校よ
りも長いので,楽しいばかりでは
なく当然トラブル発生もおおくな
ります。

それが嫌で途中でやめる子もいま
すが,親の都合から言えばそこは
我慢するしかありません。

逆に言えば,そうした中で人間関
係を学び鍛えられていくメリット
があるといえるのです。

2 放課後子ども教室

現段階では,放課後児童クラブが
主流なので,本当はここに挙げる
までもないのですが,今後何かと
目にすることになりますので紹介
します。

保護者からの要請で親がはたいて
いるかいないかにかかわらず,子
どもの居場所として放課後子ども
教室が誕生しました。

まだスタートしたばかりで,放課
後児童クラブとの違いが多種多様
になっています。

現在は,多くの場合,週に1日程
度開かれているようです。

市町村自治体で学童と放課後子ど
も教室の両方を経営するのは大変
なので,いずれはやはり一体化し
ていくと思われます。

放課後子ども教室も学校内に設置
されているので,下校後まずこち
らに行き,その後学童の施設に移
動する。あるいは,放課後子ども
教室は土曜日だけなどというケー
スもあります。

ある放課後子ども教室の日課表を
みますと,学校の時間割のように
なっていました。各活動(授業)
には担当の(ボランティアの)
講師がが配置されていました。


民間学童の参入

学童保育の施設は,もともとは学
校敷地内か隣接したところに設置
した公的な施設でしたが,需要が
増大して今では多くの民間学童が
生まれました。

また,公的機関では放課後子ども
教室がなかなか発展しないことも
あり,国や自治体がテコ入れ(補
助金)をすることにより,さらに
民間企業の参入が進んでいます。

そして,それら民間施設は企業と
しての様々な特長をアピールして
います。

すなわち,施設の中での学習塾的
な指導やおけいこごとを取り入れ
るなどの工夫です。

また,一番のセールスポイントを
遅い時間(21時や22時まで)
の延長保育や送迎(学校に迎え,
家に送る)に置くところもありま
す。

3 学習塾・スポーツクラブ

これらの施設は,子どもの限定さ
れた能力を伸ばすという視点で見
れば,非常に有効と思われます。

ただし,1時間~2時間と短時間
であるために,保護者が送迎(場
合によっては付き添いも)にかか
わる必要があるのが通常です。

4 放課後等デイサービス

この施設は,障がい児を対象とし
た学童と言えますが,中高生も預
かってもらえます。

ほとんどが民間施設ですが,公的
補助が充実しているので,特別支
援学校の児童・生徒のみならず,
通常の学校の特別支援学級の子ど
もたちも多く利用しています。

送迎付きが普通です。
ただし,支援を要する子どもたち
なので多くのスタッフを必要とし
,老人ホーム同様人員不足が心配
です。

知恵遅れの子が多いので,遊びを
中心とした保育になりますので,
高機能の自閉系発達障害児などが
過ごすには向いてないようにも思
います。


まとめ

次の2点にまとめることができ
ると思います。

1.下見をしてから決める
2.学童と習い事をうまく併用

「遊び」が人間形成の基本となりま
すので,学童保育の良さを十分利用
しましょう。

ただし,子どもの発達を見ながらな
るべく早く卒業することが望ましい
と思います。すなわち,習い事の割
合を増やしていくということです。

たとえば,もし子供が読書に興味持
ち始めたら,その時間を極力確保し
てあげるべきです。最上なのは好き
な本に囲まれた自宅や図書館でしょ
うが,(民間)学童の中には,静か
に読書できる環境が保証されている
ところもあるかもしれません。

これはあくまでも例ですが,下見
すればそのような公的学童もあるか
もしれませんね。

いずれにしても,高学年になるころ
には「保育」を卒業して,自主的に
学習やスポーツに打ち込めるように
なるといいですね。

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